風の生まれる場所で

青春はいつ始まったやろうか。高校生の時、俺は軽音部に行く為だけに退屈な授業を聞いてるフリをしてたもはや聞いてもなかったな頭の中でずっと音楽や、ライブハウスで最近見たバンドのライブを録画再生したり、自分がそのステージ立ち歌っている想像にかられてるといつの間にか時間は過ぎてた。つまりは寝てしまってた。 6限目が終わるとガラガラっとドアを叩き開ける（放課後を告げるチャイムで教室の扉を開けて外へ飛び出した）やのにすぐに先生に呼び止められておい平井！遅刻の反省文を書いてこいって。え〜〜またか〜〜ってごねつつ一年棟四階端っこの教室で席にはいつものおんなじ面子素行の悪そうな奴ばっかじゃなくなんか何の勢力にも属さないようなくたびれただけの陰気な奴もいたり、それがいつもの面子、常習犯たち。何回も反省も無く反省文を書き終え。また猛ダッシュで部活へ。（時間の軋轢も地球の言いつけでさえも僕らを止める事はない。）軽音部の部室は当時空調が付いてなくて夏はサウナ、冬は冷蔵庫のような部室でそんな中で焼き殺されそうになりながら汗だくでバンドの練習をしてた。たまにパンツ一丁になるくらい、自由にほとんど何の制限もなく自由に自分らの知る限りの爆音をずっと鳴らしてた。（もうさっきまでの、問いも答えも1秒先に覚えてなんていない。どんなによくできたテストでも僕らの青春は測れやしないんだよ）自慢にも何にもならんのやけど数学のテストで０点を取った事がある。違うな、０点を取りに行った事がある。ですただ解答用紙に大っきくバイクの絵を描いて提出した。何故そうしたんかはわからんけど当時の自分の満点な絵が書けてた事とすぐに先生に呼び出されてこっぴどく叱られた。それはそれはこっぴどく。、、今は勉強しときゃ良かったな、とか思うことがあるけどそれは勉強していい大学に行けば良かったとかじゃなく確かに回りのみんなが大学にいってウキウキワクワクしてるのをみて良いな〜っと思った事は無くはないけど勉強してできるだけたくさんの情報を脳みそに詰め込んでおけばよかった、とだけ思う。やけど自分が過ごしてた当時の青春の為に費やしてる脳の記憶だけは間違いなくこれで良かったと思える物しかない。夜中の公園の染み付いた遊びの企みの声や駐車場で寝転ぶ縁石の冷たさや自転車で国道をぶち抜けるあの風の抵抗みたいなものを覚えておく為に費やしてたなと思う。（春夏秋冬の時期があっても、青春という季節はただ一つだけ。）そうやな、高校一年生の時に組んだバンド今のフロントマン二人と始めたバンドが同い年のドラムの奏を迎えて今も一度も止まる事なく歩み続けている。メンバーが変わったり、CDの発注を詐欺業者に頼んでしまったり、苦手やった大人の人と喧嘩したり。書けないような事もあったねんな。俺が体壊して静岡でスリーマンライブがあった時は他のメンバー三人で弾き語りをしたり、メンバー三人が倒れた時は奏が一人で九州でCDを売り切ってきたり。体弱い癖に強い魂だけ強いバンドやなって思います。笑けどこのバンドで今も歌えてる事がメンバーや俺にとっては青春を謳歌しているんやと思う。いろんな季節があるんです、人の感情がたくさんあるように、春の夏や、夏の冬だってある。けど青春は一つ。出会うべき人に会いながら、去る人が去りゆきながら。色んな人と出会って今、アオハルロンドって曲ができてMVも公開してみんなが聴けるようになったんで何となく。

それらしくページの断片だけ書いてみましたねん。またレコーディングが始まる。昨日レコーディングのプリプロをしてたんやけど、歌を一人で入れ始めてから自分の中で初めはこれまでにないくらい真っ暗で先が！見えへん！！どないしょ！！とりあえずコンビニで飯でも買って、、うわ、、帰りた〜〜ってなるくらい。けどなんか途中からゾーン、無双モード？みたいなのが始まって、気づいたら日跨いでました。気を使い果たしてた。最後聴き返してて、これは、、って泣けてくるくらいグッとくる曲もおりました。すんごいねん。これからレコーディングでずっとお世話になってるエンジニア洸くんと作れるので最高の物が生まれると思います。待っててな〜〜すぐにでも聴かせたいのやけど待っててな〜〜！昨日プリプロの空き時間にスタジオの側のお店で散髪してきたのでやっとスッキリした、、春迎えたのに髪切れずやったから清々しくて嬉しい。